専門用語集


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先日お預かりしたコメットG1の依頼者様より画像頂きました~

20100919CA5QJBBM.jpg
20100919CA0N48GL.jpg


相変わらずイカシてます!>G1

それと、依頼者様から先日のG1パーツについて質問がありましたので、
アクセスの少ない今日(日曜)に、画像をいれて説明しますね。

とその前に、またもや大森ネタなので、今日は”大森のココが凄い! ローター編”をお送りましょう。w
まぁ雑記ですよw
でもリール好きなら面白いかも…w

あ、大丈夫です。
師匠の説明とは重複しないようにしますのでw


実の所、コメットなどの大森リールが本当に凄いのかどうか分からない…って、心のどこかで思ってません?w
少し思ってません??w
私も昔はそう思ってましたw
私がコメットを知ったのは随分と前の話で、その時は”いい”と聞かされてもイマイチ理解できませんでした。
「なにコレ? オモチャじゃんw」と…w
ローラーが軽いのも、「それって安物だから単にスカスカなだけじゃね?」くらいにしか思えなかったんですよねw
なので私がさらに突っ込んだと言うか、分かりやすく説明をします。



さて、リールって言うのは簡単に言えば”糸巻き機”ですよね?
で、ある以上、巻き抵抗の軽減策は不可避の宿題です。
(この場合の宿題ってのは学校のそれではありませんw)

では、巻き抵抗が大きい(重い)と感じるのはいつか?
そしてそれは何が原因なのか?

まず巻き抵抗が”重い”と感じる(体感する)のはいつか??
そりゃ巻いてる最中でしょ・・・と言うのは実は間違いです。
…とは言い切れませんが、巻いてる最中ではなく、概ねの原因は初動にあります。
特にルアーの場合は、巻いて止めてを繰り返すので、初動の抵抗は体感に直接的な影響をもたらします。

ではその初動を軽く感じさせるためにどうしたらいいのか?
…と考えると、安易に軸受けの抵抗を軽減させると思いがちですが、
実はそれは二の次で、一番の原因はローターの重量にあります。

なので大森は、ローターの重量を徹底的に軽くする方法をBB装着より優先課題としました。
インスプールのローターを見ると、アウトスプールのそれよりも面積は大きく感じますよので
”軽い”と言われてもあまり実感は湧きませんが、考えて見てください。
インのローターはスプールより少しだけ大きな一枚の薄いアルミにパーツを付けただけのシンプル構造です。

201009190_1.jpg

シンプルなだけに最低限のパーツで組めるので軽量化にはうってつけですね。
徹底的にパーツを絞ったG1のローターなんてスカスカですからw

そして更にインは、アウトスプールのスカートが無い。

201009190_2.jpg

考え方としては、不要になったスカートを少し広げて

201009190_3.jpg

パーツを付けたのがインのローターみたいなもんですw

201009190_4.jpg

ですから、ローターだけではなく、総重量も軽く出来るオマケ付ですw
穴あけして軽量化すれば、下手したら(アウトのスプール)と(インローター+スカート無しスプール)は同じくらいのウェイトになるかもしれません。

201009190_5.jpg


軽いはずだわw



師匠のサイトを観ると”ローターが軽く出来るからインスプールはいい”とありますが、
以前は「ふぅ~ん… そうなのか…」くらいにしか思っていませんでした。
ですが大森は、他のメーカーがBBを謳い文句に客を釣っていたあの時代に、
”ローラーの軽量化こそが巻き抵抗減の真の道”と分かってたんですね~
まず、そこが凄い!w
今のDaiwaのソルティガ”ザイオン”とか言う痛い名前のカーボン素材を使ってるのも
巻き抵抗を軽くしたいがためになんですよね。

そして更に凄いのはバランスです。

これは師匠のサイトでも説明されていますが、大森のローラーはウェイトを仕込むことなくバランスが取れている事です。
先日のコメットG1もそうですが、バランスが完璧に取れてるかどうかは別として、
ほぼ取れてると言っていいでしょう。
普通に考えて、ブリッジのウェイトが左右で同じ事はありえないのでバランスなんて取れっこありませんw
ですが、なぜか大森は取れています…
これは神業ですw
例えばカーディナルはどうでしょうか?
カーディナルはウェイトを入れています。

201009190_6.jpg

確かこのアタリにウェイトがあったと思います。
モデリングが適当なので、省略してる箇所もいっぱいありますが、そこ突っ切らないようにw

おそらく開発者は、どうやってもバランスが取れないのでウェイトを入れざるを得ないと思ったのでしょう。
軽量のインスプールの特性が台無しですw

初め、大森もバランス取りには苦労したと思います。
もちろん、安易にウェイトを入れる選択肢もあったはずですが、
おそらく開発者は「ローラーを重くするくらいなら多少バランスが崩れてもいいよ!」くらいの事は思っていたかもしれません。
もしかしたら軽量ローターにはそのくらいの拘りを持っていたのではないでしょうか…
だからこそG1などのローターはスカスカなんです。
決して手抜きでスカスカなのではありません(爆
ラインローラーにBBが入ってないのも納得できますよね。
(くれぐれも「ローラーにBB欲しい~」なんて思わないように>オーナー様)

とまぁ、大森リールはローター一つにもコレだけのこだわりがあるのです。
凄まじいですねw

ですから私から言わせると、軽量化に拘り、ノーウェイトでバランスを取ったコメットと、
重量を増やしてバランスを取るしか方法がなかったカーディナルを較べると、
”技術者として”勝者と敗者くらいの違いがあります(個人の感想です)。

ただ~ これは”創り手”の視点から見たものなので、釣り人の視点から見ると
「大差ないからどっちでもいいんじゃね?」って事になりますけどねw
それはそれでいいと思いますw
昔、竹中師匠のサイトを見て、
「こんな視点からリール見るんだ~ この人すげぇ~…」って思いましたけど、
「このリールが好きだから使うんだよ! 細かい事はいいの!!」ってのもカッコイイんじゃないでしょうかw




さてさて、話戻りまして、先日のG1のパーツの件ですが、
返送した際に「個人的にはデフォルトのよりも性能的に上だと思います」って言う
私のメールに対する質問です。
つまり「どこらへんが?」って事ですねw

まず、デフォのはおそらく真鍮プレスの0.1~0.2のメッキです。

CADAHY18.jpg

カップはかなり浅いです。

そして形状からこんな感じに装着してるはずです。

2010091905.jpg
2010091906.jpg

よく見ると、こっちはローラーのエッジがしっかり収まってますが、

2010091907.jpg

(現物を見てないので断定出来ませんが、)
もしかしたら、こっちはカップからはみ出てるのでは無いかと思ったわけです。

2010091908.jpg


ですのでここにラインが乗る可能性があります。
だとすると、デフォのカップのは薄くて鋭利なので、ラインが傷付くのではないかとちょっと心配です。

通常、反対側のように、ローラーがカップに隠れているほうが理想的なんです。
ですから私はあえてデフォの物よりも深めに創りました。
もちろん、先日の記事にもありましたように、干渉してもラインに傷が付かないようになってます。

本当は、デフォの真鍮の方が強度は上回ってるので、アルミの磨耗を軽減するため、
ここにテフロンワッシャーを入れる事も出来たのですが、

2010091909.jpg

(細かい説明は省きますが、)構造が複雑になるのでコスト倍になりますw。
でも、その割には効果はあまり無いかと思いまして、あえて提案をしませんでした。
リール好きの人だからこそ「それやって!」って言いかねないですからね(爆
それならシンプルで安い物を2つの方がいいと判断したワケです。

って事です~

はいw
大した話しじゃなくてスミマセンw
釣り人が実際に体感できるコダワリではありませんが、創る側としては気になったので…w




いや~
それにしても今回は長文でしたね~…
最後まで読んでくれた人はいるのでしょうか??W


まぁつまりアレですよ。
大森インスプールリールの拘りは凄いって事ですW

20100914aDSC03007.jpg


2010091909_2.jpg
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大森はアウトスプールでもすごいんです!

日本の技術者の計算だけでは説明のつかない職人の感性がたぶんに詰め込まれてますから。
【2010/09/19 22:48】 URL | morine #-[ 編集]
長文の説明ありがとうございます。

現物が戻ってきたとき「カップ深い!!」思ったのも事実で、でも実際に糸巻きしてロッドに合わせてみると、どんな角度でも絶妙にカップに触れないことがわかり、ひそかに「この職人さんすげ~」って思っていました。
だってふつうは同じデザインで作ろうとするでしょ。僕もそのつもりであの画像を添付して依頼したのですから・・・
機能に問題がないとわかると逆にデザインがいい感じだったのでさらにOK~~でした。

新生コメットで一匹釣った時に、このリールは今までと違った思い入れのあるリールに生まれ変わりました。

P.S. テフロンワッシャー・・・あの時提案受けていたら、間違いなく「やって~」って言ってます(笑)


【2010/09/20 13:59】 URL | ユ―スケ #-[ 編集]
◆morineさま

>大森はアウトスプールでもすごいんです! 職人の感性がたぶんに詰め込まれてますから。

そうなんですか…w
私のはツフーですけどね(爆

◆ユースケ様

なにやら気恥ずかしいですねw
そこまで誉められると…w

>絶妙にカップに触れないことがわかり

実は、そんな絶妙な事ではないんですよw
元々あの箇所は、ラインがカップの縁まで流れない構造になってるんです。
「じゃなんで”ラインが乗る可能性”と言ってるのさ!」ってなりますが、
それはベールを返したときに乗る可能性がある… って事です。
(コメットじゃありませんが、実例として過去にありました。)


>間違いなく「やって~」って言ってます(笑)

ですよね~w 
ですがテフロン入れても(本文にありますように)効果は薄いんです。
観る側としては「こだわってる~!」って映るかも知れませんが、
同時に工数がかかり、それにつれて工賃も上がって行きます。
だとすると、消耗品と割り切って、安いのを2つ提供したほうが、ユースケ様としてはいいだろうと思いました。

ちなみにテフロン仕様にすると、カップは2ピース構造になります。
加えて、テフロンを削りだす必要があるので、それはそれは…高くなります(爆
その割りに”大差ない”みたいなw
【2010/09/20 16:04】 URL | OHULS #-[ 編集]














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